半導体開発製造拠点
IIM(イーム)

IIMとは

IIM(イーム)は、新しいイノベーションを起こすモノづくりの場です。

千歳市の工業団地「美々ワールド」に建設中の製造拠点。私たちはこの拠点を、IIMと名付けました。
これは、Innovative Integration for Manufacturing の頭文字をとった造語です。イノベーションを起こすものづくりの場所、という意味を込めて名付けました。

徹底的なグリーン化を追求するRapidusの経営理念に沿った、自然豊かな美々ワールドに調和したデザインです。この施設にて2ナノメートル(nm)※1以下の最先端ロジック半導体を製造します。

2023年9月1日に起工式を行い同月建設着工。2025年4月にはパイロットラインを稼働し、2027年に量産を開始する予定です。

※ 1ナノメートル:国際単位系(SI)の長さの単位。1ナノメートルは10億分の1(10-9)メートル、100万分の1ミリ。

IIMを北海道千歳市に
建設する理由

Rapidusは2023年2月に半導体製造拠点を北海道・千歳市に建設することを発表しました。

同地の選定理由は、まず事業の拡張に対応できる広大な敷地があること。半導体製造に欠かせない水や、様々な再生可能エネルギー活用のポテンシャルも含め電力が豊富であること。そして一番重要なこととして、その場所に行ってみたい、住んでみたい、と思えるような魅力的な場所である、ということを決め手としました。

IIMに、今後半導体に関連する様々な企業や研究機関の方々が、国内だけでなく海外からも集まってくることでしょう。豊かな自然に囲まれたIIMにたくさんの人が集い、イノベイティブなものを生み出していく原動力になりたいと思っています。

工事による影響とその取り組み

建設を担当する鹿島建設による、3つの最先端の取組みで、現地環境への負荷を最小限に抑えるようにします。

1.CO2排出量削減に向けた取り組み

Rapidusが北海道に製造拠点を置くことを起点として、苫小牧から千歳、石狩を結ぶ一帯がDX・GXの一大拠点となっていくことが期待されています。

同地域の大規模データセンターや通信ネットワークハブ、再生可能エネルギー生産拠点などが有機的に結びつき、持続的な発展や新たな産業の発信地になっていくでしょう。

CO2削減工程の図

2.4R活動による建設廃棄物削減への取り組み

  • Refuse / 持込抑制

    無駄な資材の排除による省資源化

    • 鉄筋・型枠工事では、加工場でプレカットしたものを現場に搬入し端材の発生を削減。
    • 設備配管をユニット化
    • 内装ボードや下地材についても仕上げ長さに合わせてプレカット
    • 梱包の簡素化・省略や資材を運搬する通い箱の活用。
  • Reduse / 発生抑制

    ゼロエミッション管理者による分別指導の徹底

    • 廃棄物の分別を効率的に行う「ゼロエミッションヤード」を設置。
    • 分別方法が不明な廃棄物は、『これどこBOX』を活用。
  • Reuse / 再利用

    建材容器と資源ごみの再利用・再生の徹底

    • 塗料材容器(塗料缶・パテ缶)の使い回しによる廃棄物削減。
    • コピー用紙の両面使用、土のう袋の繰り返し使用、セメント袋のガラ袋としての再利用等。
  • Recycle / 再資源化

    ①トレーサビリティの徹底によるリサイクルの実施

    • 現場から搬出された廃棄物を「マニフェスト」と「リサイクル伝票」によって管理・記録することで、トレーサビリティを徹底。

    ②伐採樹木の再資源化

    • 現場から搬出された廃棄物を「マニフェスト」と「リサイクル伝票」によって管理・記録することで、トレーサビリティを徹底。
    • 伐採材が廃棄されることなく有効活用されるため、森林資源の保全に貢献。

3.環境保全への取り組み

①交通渋滞防止・交通災害防止対策

  • 通勤車両の場内乗り入れを原則禁止とすることで、通勤時の交通渋滞を緩和します。
  • 所員・作業員は、南千歳駅や作業員宿舎(泉沢工業団地内から現場まで専用の大型シャトルバスでピストン輸送します。
  • 資材搬入時間の調整により、工事車両の集中を緩和するピークカットを行い、車両台数を平準化します。
  • 最適な車両ルートを設定し、誘導員を配置します。
  • 渋滞防止策として、関係車両の移動ルートは右折を極力回避します。

②工事排水の適切な処理対策

  • 通工事による濁水等の流出を防止する素掘側溝や排水溝を設置します。
  • ノッチタンク・PH中和装置等により適正に処理します。
  • オイル漏れ対策キットを常備します

中和装置

油漏れ対策キット

③粉塵の飛散防止対策

  • 生分解性と耐候性のある粉塵飛散防止材を散布します。
  • 場内への敷き鉄板を敷設します。
  • 工事ゲート前にタイヤ洗浄機を設置します。

粉塵飛散防止材の施工した地面

ゲート前のタイヤ洗浄

④騒音・振動の抑制対策

  • 工場で部材を製作するプレキャスト部材を用い、場内での騒音振動作業を削減します。
  • 低騒音・低振動型の重機を採用します。

低騒音型クレーン

⑤工事情報の発信

  • 『デジタルサイネージ』を設置し、工事状況の見える化。工事情報を広く周知します。

週間工程表

見まわり伝書鳩

⑥一元窓口による迅速な対応と改善案の実施

  • お客様・近隣住民様からのご意見等を、所内の専用渉外窓口で一元管理、【ワンストップ対応】により迅速なフォローを実施します。

ワンストップ対応フロー

©KAJIMA CORPORATION

  1. Top
  2. 会社概要
  3. 半導体開発製造拠点 IIM(イーム)